北京や広州、シンセンでデモが起こっているという話、YAHOOのニュースで見た。
4月10日地元新聞のトップ記事は、チャールズ皇太子の結婚式の写真。
デモの様子などは、一切載っていない。(9日のには載っていたかもしれないけど・・・)
今日YAHOOニュースに乗っていた、上海のレストランで日本人だと知られて殴られたという話。
こういった話は、以前南京でも数回聞いた事がある。
隣に座った酔っ払い中国人が、日本人だと知り、喧嘩を売ってきたり、物を投げたり。
こちらでそういうニュースは流れることは少なく、逆に日本のほうが詳しい情報が流れてたりする。
けど、海外のニュースというのは、とかく一点だけが注目されて、誤解が生じやすい。
少なくとも南京は、意外に平穏で、ニュースをあまり見ない留学生は、ほとんど知らないのが現状。
それでも、一番疑問に思うのは、こういう時、何故大学側から何も注意が出ないのかということ。
一度、南京でも、デモが起きるから、警戒しろという話を、駐在員さん経由で聞いたが、
大学側から留学生に向けての注意は特にないようである。
中国では、日本と違いほんの些細なことに、文句を言う事が多々ある。
ウェイトレスが注文に来なかったり、頼んだものがなかなか来なかったり。
だから、ちょっと喧嘩っぽくなることは日常茶飯事にあるのだ。
こういった反日感情が高まっていることを伝えておかないで、いつものように喧嘩をしてしまえば、
大きな騒ぎに発展する可能性だって充分考えられるのに・・・。
今、この街では、ごく普通に過ごせている。
BBSなどで騒いでいる中国人もいるようであるが、街中で緊張感が漂っていることはない。
タクシーのうんちゃんも、レストランのウェイトレスも、いつもの通りである。
今日、私は髪を切りに美容院に出かけた。
暴力的な行為を受ける心配はしてなかったが、”どう思うのか”と聞かれるのは、ちょっとうざい。
しかし、美容院の人は、そんな話題は一向に出さず、
日本人の髪型はかわいいとか、物価はいくらだとか、ごく普通の話題しかでなかった。
中国人の全てが、反日感情を持っているわけではない。
だけど、こういう風に、何かあるたびに、反日感情がわいて、暴力的行為に及びやすいのは、
中国語を勉強し、日本語を教えている私としては、ちょっと寂しく、悲しい気分になる・・・。
そして、そんな中で、「お前はお前だ。関係ない」と言ってくれる中国人もまた多いことに、
ホッとするのである。